となりのたぬき
今回ご紹介する本は、「となりのたぬき」です。
「ぼくはとなりのたぬきがだいっきらい」うさぎは言いました。どうやら、この間も喧嘩をしたみたいです。「あのたぬき、ぽかぽかになぐって、こぶだらけにしたい!ぺしゃんこにしておせんべいにしたい!どこかとおくへとばしたい!」と独り言。それを聞いていたお月様が「どうしてそんなにたぬきをきらう?」と聞きました。
そこでうさぎは、たぬきがいつも意地悪だと説明しました。
話を聞いたお月様は代わりにたぬきをぽかぽかになぐって、ぺちゃんこにして、どこかとおくへとばしてしまおう。そのかわりひとつきの間たぬきにうんと親切にしてやることができたらねと言う約束にのったうさぎ。
うーんと優しく親切にしてやった。
そのうち…
「うーん、うさぎってあんがいいいやつだったんだな」とたぬきが呟きました。
そしたら、たぬきもうさぎに親切にしてやった。
「あーぼくおつきさまにとんでもないことをたのんでしまった。どうしよう。どうしよう。ちょうどひとつきたっちゃった。」
ようやく自分のしていたことの間違いに気づいたうさぎ。
人の悪いところより、良いところを見つけた方がお互いにいいよねと言うお話でした。道徳教育にもぴったりな絵本です。