鴨東幼稚園

臨床心理士・ゆかこ先生のおはなし

おもいっきりあそんで

桜吹雪が舞い散り、新緑の若葉が芽吹き始めました。

皆様、ご入園、ご進級おめでとうございます。キンダーカウンセラーの有井友佳子です。

鴨東幼稚園に努めて今年で14年目。ここで初めて出会った子どもたちが、この春、高校を卒業したり、大学生になったり、それぞれの道に進んでいることを見聞きして、時に流れに思いを馳せています。その頃は、まさか自分が出産して、その子どもがここでお世話になることを想像していませんでした。同じ年頃の子どもを育てながら、この仕事をしていてあらためて、子どもの持っている力は素晴らしいこと、周りの大人はその力を信じて見守ることの大切さ、そしてまた、親としての心配や苦労も痛いほど実感しています。一度きりしかない幼児期、皆さんと一緒に、子育てのよろこびも大変さも共有しながら、子どもたちとの時間を愛しんで過ごしていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

新年度が始まって2週間。お子さんたちの様子はいかがでしょうか?それぞれの子どもが色々な思いを抱いて過ごしていることと思います。特に新入園の子どもたちは、初めてお家から離れて、子どもにとっての大きな社会に出るという大冒険です。先生方に守られて、のびのびとお家の外の世界ってこんなに面白いんだ!と思える体験をたくさんして欲しいなと思います。

幼稚園生活の中でいちばん大切なことは、たとえ何もできなくてもまずは、思いっきりあそぶこと。子どもは好奇心と想像力のかたまりです。砂や水でひたすら同じことを繰り返したり、じーっと虫や植物を見たり、かくれてちょっといたずらをしてみたり、他の子がしていることをマネして挑戦してみたり‥‥遊びのすべてが、最高にワクワクする実験や発見の連続です。この遊びの中から子どもは、物事のしくみや社会のルール、人とのコミュニケーションなどあらゆることを自ら学び、そして「わかった!」「やってみたらできた!」という自信や自分で考える力など、さまざまな生きる力を身につけていきます。また、五感をフルに使ってあそぶので、情緒も豊かに育まれます。子どもが「ねぇねぇ!こんなんみつけたよ!」「やってみたらできたよ!」と目をキラキラ輝かせて言ってくる時、どんなささやかなことでも「ほんまやね!」「おもしろいね!」と子どもの発見や感動を同じ気持ちで感じてみてほしいなと思います。子どものあそびをじっくり見てみると、とってもおもしろいですよ。

1つ学年が上がった子どもたちは、おにいさんおねえさんになったことを意識して、とても頑張っている姿が見られます。親としては、ついつい“もっと○○○になってほしい”“こんなんで大丈夫かな?”と期待や理想があったり、焦ったり、人と比べて心配になる事もあると思います。(私も例になれずです…)けれど、子どもの発達や個性はそれぞれ違います。ひとりひとりの子どもの素敵な個性や魅力を親御さんや先生方と一緒に、たくさん見つけていきたいなと楽しみにしています。